

最近違和感を覚えます。私は二歳で鎌ヶ谷に越してきて以来、二十五年間鎌ヶ谷に住み続けています。徐々にではありますが、街は景観、内面、共にずいぶん変わりました。良い面もあれば、そうでない面もあります。新鎌ヶ谷駅のお陰で交通の便が良くなった、大型ショッピングモールが出来た、等々。逆に悪い面は、車が増えた、梨畑や自然が激減した、などが挙げられます。しかし、最も懸念しているのは、鎌ヶ谷の地域性が薄れてきたということです。
地域性が薄れるとは、住んでいる人たちのもつ、街に対する共通のイメージがなくなるということです。一昔前ならば、「鎌ヶ谷といえば梨」私たちは梨の名産地に住んでいるという共通のイメージがありました。谷地川で友達と遊べば、その風景を地域の特色としてイメージ出来たのです。
ショッピングセンターやコンビニ、ファストフード店が多く出現し、地域性と引き替えに、画一的なサービスをもたらしました。共同体、地域性が失われていったのは、鎌ヶ谷に限ったことではありません。時代の趨勢かもしれません。
地域性とは共同体であることをイメージするためのシンボルです。人は共同体がなくても生きられるのかもしれません。しかし、より良い暮らしをしようとするとき、ほとんどの場合、人と人との接触が起こります。最近では行政が様々な事業を経費削減の名の下に業者へ丸投げし始めています。地域の共同体がなくなると、我々は上意下達に抗することが出来なくなります。コミュニティースクール構想一つとっても、共通の意思なき地域では、名前ばかりで実体のないものになってしまいます。
今後さらに地域性が薄れ、人との信頼もない平坦な街になることを恐れます。本紙の第81号で取り上げたKAOの会の活動などは、地域性を創造するという意味において、大変有効なことだと思います。私も地域性の創造に一層携わって行きたいと考えております。
街づくりかまがや 三月号 地域性を創る 第二弾
街づくりかまがやに掲載してもらった文章です。